お仕事の話① マミートラック

マミートラックっていう言葉はいつ頃からできたんですかね。

初めてその言葉を聞いた時、まさにそう!それ!と、思いました。

 

私がマミートラックやらを走らされていた時は、そんな言葉はまだなくて、薄々は感じていたんだけど何だか言葉では表現できないモヤモヤした意識しかなかったような気がします。

 

マミートラック。。。

子育て中の女性がいつのまにか押しやられる、キャリアに結びつかない、いつでも替えのきく仕事。。

そんな感じのことでしょうか。

 

私が会社に入社した時は、四代卒の女子の就職口がほとんどない時代でした。

女の子は短大卒しか、良い就職先はなかったのです。四代卒で入社した女の子は会社の偉いさんたちのお嬢さん。そう、強力なコネがない限り大企業への就職は厳しい時代でした。

 

短大卒の女の子たちは、ま、要するに社員のお嫁さん候補です。

2〜3年勤めて、寿退社。

会社の様子もわかっているから、旦那さんになる人が出世のために長時間労働が避けられないことは十分承知してる。

良妻賢母として旦那を支え、子供を産み育てる、そういうことを期待されていた世代だったのです。

 

入社した短大卒の女子社員の朝の仕事は机の雑巾掛けとおじさんたちが吸い散らかした灰皿のかたずけ。あとコピーを取ったりの事務作業。何年かしたら社内で適当に旦那さんを見つけて退社していきます。

 

就職した娘にその話をしたら「信じられない」の一言

 

そりゃそうですよね 

私が仕事を引き継いだ先輩は27歳。当然のように、社内の男性との結婚退職でした。

 

入社してしばらくは社内研修。担当していた人事の女性社員は30歳くらいでしょうか。

同期の仲間たちと、ああいうのをお局というんだろうか?いくつくらいなんだろうね、とこそこそおしゃべりしていたものです。

配属された職場には、私が仕事を引き継ぎやめていく先輩たちよりいくつか年上の女性社員もいました。みなさん、独身。

後輩に先に寿退社される悔しさを隠しきれない人もいたようです。

先輩たちの微妙な対人関係。

二十歳そこそこでしたが、そんな雰囲気を何となく感じながら私の長い社会人生活が始まったのでした。いわゆるバブル花盛りの時代だったのです。

(つづく)

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スタバのカフェ。

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