上野リチ展
京都近代美術館で開催されている
上野リチ展を見に行きました。
全く予備知識がなかったので
てっきり日本人の方かと思っていたのですが
日本人と結婚したウィーン生まれのオーストリアの方だったんですね。
(お写真はなぜかとても日本人ぽいです)
1893年、裕福なウィーンの実業家の両親のもと生まれ、ウィーン工房の一員として活躍
そこで日本人建築家と出会い結婚
日本にやってきます。
大量のデザイン画と作品が展示されていて
多過ぎてよく分からないまま見終わってしまいましたが、印象に残ったのは、展示されていたワンピース
(画像はお借りしております)
ネイビーとシルバーの太いストライプの組み合わせが、知的で優美な雰囲気で、とてもおしゃれ
シルクでしょうか
大胆な模様合わせが現代的です。
彼女が、日本と欧州をまたがって活躍されていた時期は戦中とかぶります。
そんな中で、ユダヤ人の彼女が、
遠い日本という異国で
デザイナーとして活躍を続けられたのは
彼女の聡明さと強さの証です。
でも、彼女のクリエーションは
なんとも柔らかな作風とかわいらしさに溢れていて、彼女の実像と印象的なコントラストを生み出しているような気がしました。